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ISSJブログ:インド高額紙幣

今回は、「新2000ルピー紙幣にGPS?」というタイトルで、お金の話 をしたいと思います。

インドのお金の単位はルピーで、2016年11月の時点では、為替レートは1ルピー≒1.6円。最高額紙幣は1,000ルピーで、その他に500ルピー、100ルピー、50ルピー、20ルピー、10ルピー、全部で6種類の紙幣が流通しておりました。(10ルピーは紙幣とコインが混在しています。)

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紙幣が一夜で紙切れに!
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2016年11月8日夜、モディ首相は国民への演説を行い、9日午前0時をもってルピーの高額紙幣2種(500ルピーと1,000ルピー)を廃止し、新500ルピー紙幣及び2,000ルピー紙幣を導入することを突然に発表しました。旧紙幣は一夜にして法定通貨としての効力を失なってしまったのです。

インド財務省や、RBI(インド準備銀行)等の政府機関が、銀行での換金の期限を12月30日迄とし、交換の上限も1回4,000ルピーまでと発表したために、インド国内では旧紙幣の交換に訪れる人々が、連日、銀行窓口やATMに長蛇の列をつくることとなりました。この映像は、ニュース等でご覧になった方もいるのではないでしょうか。

基本的にはルピーはインド国外に持ち出すことはできませんが、インドと日本を行き来している当社社員にとって、ルピーは常に手元にあるのが普通の状態でしたので、どうやって両替するかということで、インド銀行や大使館、はたまた帰国予定の知人・親族など方々に連絡をとりあう騒動となりました。

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新紙幣にナノGPS?
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そんな中、新2,000ルピー紙幣に関する次のような記事がネット上に現れました。「RBIは、ブラックマネーを一掃するために、最新技術で2,000ルピー紙幣にNGC(ナノGPS)を刷込んでいるらしい。NGCによって人工衛星から、銀行以外で不当に高額紙幣が集まっている場所を特定することができる。その特定能力は地下120mまでなら問題なし。不自然なお金の集積を見つけたら、査察官を調査に派遣する仕組みであるらしい。」というものです。

今回の突然の新紙幣導入の目的が、税金逃れのタンス預金の一掃ですから、「インドの技術恐るべし!」。

実は、この記事、「デマ」なんです。信じないで下さいね。

でも、どうでしょう?インドには、この記事にリアリティを感じさせる
何かがあると思いませんか?

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インドの持つ二面性
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今回の出来事で気づいたのは、インドの持つイメージの二面性です。一方では、牛や野良犬のウロウロする、貧しい発展途上国インドというイメージを持ちながら、他方で、今回のNGCのような最新技術がいち早く実用化されても、さもありなんと思わせるスーパー頭脳集団インド、ゼロを発見した国、数字に強い国、ITエンジニアの育成に力を入れている国というイメージを持っていますよね。

どちらも本当の現在のインドの姿です。500ルピーや1,000ルピーなどの高額紙幣などまったく縁のない生活を送っている貧しい人々がいる一方で、1,000ルピー紙幣では小額すぎて不便を感じる人々、また日本と変わらないかそれ以上の生活をしている人々もたくさんいます。ショッピングセンターには、海外ブランドがあふれ、スマホ・アプリを操作すれば、タクシーが数分でやって来て、ドライバーに最適経路をナビで送ることができるシステムがあり、長距離バスや飛行機、列車などはネット予約でペーパーレスで乗れる便利な国でもあるのです。

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編集後記1
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ご参考までに、今回紹介した新紙幣に関するデマ記事のリンクを載せておきました。
http://gadgets.ndtv.com/social-networking/news/2000-note-nano-gps-chip-rumours-1623133

次回は、少しやわらかめの話題で、インドの食べ物の話題を当マガジンでとりあげようと思います。食べ物に関して興味深々、丈夫な胃袋で何にでもトライする羽住のインド駐在時の経験に基づく「食レポ」に乞うご期待!

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