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ISSJブログ:インドの教育

今回は、インドの教育についてを皆さんにお伝えしようと思います。日本とインドとでは何がどう違うのか、どうぞご覧下さい。

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インドの学校制度
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インドでの学校制度は、次のようになっています。
(0)就学前教育
(1)初等教育   5年間 6~11才【義務教育】
(2)前期中等教育 5年間 11~16才【義務教育】
(3)後期中等教育 2年間 16~18才
(4)高等教育   大学:医学5年間、芸術3年間、それ以外は4年間
大学院:1.5~3年間
つまり日本でいうと大学入学までは6.3.3の12年間ですので、ほぼ日
本と変わらないことがわかります。

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インドの教育事情
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 インド人が優秀だと言われる背景には、伝統的に数学に強いということがあげられます。「ゼロ」を発見したという話は有名ですが、「十進法」や「桁の概念」を考えたのもインド人でした。インドは哲学や宗教が発展したように、インド人は論理的な思考を得意とし、数学教育も日本のように計算法を教えることが主体でなく、証明問題を中心に論理的思考力を教育する点に重点においています。
 またインドではヒンドゥー教をベースに頭脳労働が尊いとされており、初等教育よりも高等教育に重点がおかれていることも特徴です。イギリスからの独立後は積極的に、特に理科系教育に力を入れ理系教育機関を創立してきました。米国のマサチューセッツ工科大学と比較されるインド工科大学(IIT)は、独立後の初代ネルー首相が創立したものです。
 また高等教育施設で特に有名なのは、インド工科大学(IIT、Indian Institute of Technology)やインド科学大学院大学(IISc、Indian Institute of Science)など、世界のトップクラスの大学や大学院があげられます。IITなどは、ここに落ちた学生で、米国のマサチューセッツ工科大学に入るとまで言われているほどです。IITの合格率は、わずか2%の狭き門です。その上のIIScはインド最難関校と言われており、ここの卒業生にはサン・マイクロシステムズの共同創業者のコースラ氏、インフォシスの共同創業者であるムルティ氏、ボーダフォンCEOのサリン氏などがい
ます。

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都市部の教育
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 都市部に住む中間層以上は、教育に非常に熱心です。日本でも有名な公文(くもん)がインドに進出しており、人気を博しています。ニューデリーにある公文教室では算数と英語の2教科を教えており、1教科(授業は週2回)あたりの月謝が900ルピー(約2,500円)です。2教科だと月5,000円の出費となり、インドの平均月収25,000円から考えると決して安くはないのですが、「お受験」準備の幼児から中学生までが通っています。

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農村部の教育
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 一方、農村部における初等教育はまだまだ遅れています。貧しい地方の農村部では、初等教育をまともに受けることのできない人が今でも多くおり、またたとえ入学したとしても半数の子どもは卒業前にして中途退学しているのが現状です。また農村部では、女子に対して教育の必要性を感じていない親が多く、女子の就学率や進学率の低迷が問題となっています。これが顕著に数字に現れているのが、識字率です。インドの識字率は向上してきてはいますが、2001年で65%とかなり低水準に留まっています。特に男女間の差が顕著であり、男子の76%に対して女子の識字率は54%となっています。しかし政府も手をこまねいているわけではなく、教育関連予算を引き上げ、中退者を減らすための奨学金制度の導入や、教員20万人の増員、教室50万室の増設などの動きがあります。今後の動きに期待したいものです。

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