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ISSJブログ:インドのくるま事情

今回は、インドのくるま事情についてを皆さんにお伝えしようと思います。日本では世帯数約5,000万に対して乗用車保有台数が5,800万台(日本自動車工業会2010年統計年鑑より)と、ほぼ一家に1台の保有状況ですが、インドはどうなっているのでしょうか。また日本と異なるインドならではの特殊事業は何かあるのでしょうか。

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インドのくるま事情
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同統計年鑑によると、2010年のインドでの乗用車保有台数は1,300万台と日本の1/5程度に留まっています。しかし伸び率で日本とインドを比較すると、次のとおりです。

2000年             2010年
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日本  5,200万台 → 伸び率1.1倍 → 5,800万台(2010年)
インド  750万台 → 伸び率1.7倍 → 1,300万台(2010年)

ここ10年で、飛躍的にインドの車の数が増えていることがわかります。
また2014年12月の販売台数での比較ですが、メーカ別シェアは、次のとおりでした。
1位 マルチ・スズキ(日本) 37.7%
2位 タタ(インド)      14.5%
3位 現代(韓国)      12.5%
4位 マヒンドラ(インド)   11.7%
5位 ホンダ(日本)     5.5%

このように上位5社でインド国内シェア8割をまかなっており、なかでもマルチ・スズキが断トツ首位となっています。

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シェア1位は日本のスズキ
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日本の自動車メーカ「スズキ」の現地子会社「マルチ・スズキ(以下マルチ)」は、1981年に設立し、1983年からインド国内で乗用車を販売しています。ちなみにこの「マルチ」とは「たくさん売れるように」という意だと私は思っていましたが、インドの風の神「マールティ」が語源であり、自動車が軽快なスピードでさっそうと走るイメージを会社名にしたものだそうです。
そのマルチがインドで初めて生産・販売した車は、日本でもヒットした軽自動車「アルト」をベースに、エンジンだけを800ccに変更した「マルチ800」です。当時のインドは現地メーカーが製造する高価な車がほとんどでしたが、マルチ800は日本の金型をそのまま使うなどして価格を抑え(当時20万ルピー=約38万円)、「造れば造るだけ売れた」(鈴木会長談)といいます。
そして昨年11月マルチは、人気の小型ハッチバック「アルトK10」の最新モデルを発表しました。これは運転席にエアバッグを装備し、また車体を強化することで安全性能を高めました。燃費効率も24km/lに向上させました。
またマニュアル車が圧倒的多数を占めるインドでは珍しく、オートマチック車を選ぶことができます。オートマチック車の価格は、38万ルピー(約70万円)です。

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道路事情
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しかしこのような乗用車が急速に普及してきているなかで、道路問題が急速にクローズアップされてきています。国際道路連盟によると、インドでの交通事故死者数が、2012年には約14万人と世界最多という結果になってしまいました。街を歩いてみると、なるほど交通ルールは見る影もなく、激しいクラクションとパッシングライトの嵐、そして車の動作がほぼ人間的な動きをしています。例えば、来た道を突然戻る車、真横に突っ切る車、いきなり立ち止まる車、車間距離が1mなんてあたりまえといった状況です。インドの自動車産業のますますの発展には、このような交通ルールの徹底、そして人々への浸透が不可欠ではないでしょうか。

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